[屋根修理]
2024年03月04日
屋根材■ジンカリウム鋼板・ガルバリウム鋼板って何?
これまで屋根材は、和瓦・トタン・石綿スレート・セメント瓦・乾式コンクリート瓦を経て、スレート(カラーベスト系)やアスファルトシングルといった屋根材に移り変わってきました。
ただし、重量があるため耐震性に問題のある瓦、健康被害アスベストを含む石綿スレート、錆びやすいトタンなど当時爆発的に流行した屋根材も、時間がたつとともに問題点が浮き彫りになりました。
そこで、傷がついても亜鉛が溶け出して鉄を腐食から守ってくれ、耐熱性と耐久性を併せ持つ「ジンカリウム鋼板・ガルバリウム鋼板」が一気にシェアを伸ばしてきました。
鋼板をガルバリウムメッキ層(亜鉛+アルミ)で覆って最後に色を塗って仕上げたガルバリウム鋼板の耐久性は30年はあり、10〜15年に一回は塗り替えるなど正しくメンテナンスをおこなえば40年以上の耐久性も期待できるなどメリットが多い点に加え、デメリットも交えながらご説明してまいります。
・耐久性(錆びにくいが潮風には弱いので沿岸部だと耐久性は短くなる)
・耐震性(瓦は1u約50s、ガルバリウム鋼板は約5kgと10分の1)
・断熱性(低い・オプションで断熱材や遮熱塗料でフォロー)
・遮音性(うるさい・断熱材や吸音材を一緒に施工する対策)
・シンプルかつスタイリッシュなデザイン(デザインは少ない)
・改修時にかかる費用と時間が抑えられる
・シーリングのメンテナンス性に優れている
・ひび割れない
・汚れが付きにくい
・構造上、金属板同士を咬み合わせて施工するので風災に強い
・既存の屋根材の上から葺く、カバー工法が可能であり、費用が抑えられる
・部屋の天井が高く取れる
・凹みやすい(0.35mm以上の製品なら凹みにくい)
・初期費用が高めだが長期的には圧倒的に費用対効果に優れた建材
・傷がつきやすい
・通気性が悪い
・結露が発生しやすい(換気棟を設置するなど対策)
断熱材一体型なら断熱性は高くなりますがコスト増、さらに数年で夏場の熱で表面温度の上昇の影響で断熱材の気泡が膨張するため、結果痩せてしまい効果が薄れていく点はなかなか知ることができないポイントです。
ガルバリウム鋼板の欠点を補うべく登場するのが、「天然石付ジンカリウム・ガルバリウム鋼板」、そしてスーパーガルバリウムと呼ばれる「SGL鋼板」です。
※こちらは別ページでご説明いたします。